
シュガーバッター法とは、やわらかくしたバターに砂糖を加えて混ぜ、空気を含ませてから卵や粉を合わせていく、バター生地の代表的な作り方です。パウンドケーキやクッキーなど幅広い焼き菓子に使われる、もっとも基本的な製法のひとつとされています。この記事では、シュガーバッター法の意味と特徴、基本の手順と失敗しないコツ、現場での使われ方、よくある質問までをわかりやすく解説します。
シュガーバッター法とは、やわらかいバターに砂糖を先に加えて混ぜる、バター生地の作り方です。シュガーバッター法【英:sugar batter method】とは、常温でやわらかくしたバターに砂糖を先に加えてすり混ぜ、そこへ卵、小麦粉の順に加えていくバター生地の作り方です。バターに砂糖を最初に合わせることが名前の由来で、バター生地の製法のなかでもっとも一般的な手法とされています。やわらかいバターに砂糖を加えて空気を含ませるように混ぜることで、生地に気泡が取り込まれ、焼き上がりのふくらみのもとになります。気泡はやや大きめできめは粗くなりますが、バターの風味がしっかり感じられ、しっとりとした食感に仕上がるのが特徴です。
バターを室温に戻し、泡立て器やハンドミキサーで混ぜてポマード状(クリーム状)にする
砂糖を加え、白っぽくふんわりするまですり混ぜる
溶き卵を常温に戻し、6~8回程度に分けて加え、その都度よく混ぜてなじませる
小麦粉をふるい入れ、生地につやが出るまでゴムベラで混ぜる
型に入れ、オーブンで焼成する
最大のポイントは卵を加える工程です。卵の温度が低いとバターが冷えて固まり、生地が分離しやすくなります。卵はあらかじめ常温に戻し、数回に分けて少しずつ加え、その都度しっかり混ぜてなじませることが、なめらかな生地に仕上げる基本のコツです。バターと砂糖は空気を含ませるようにしっかり混ぜ合わせておくと、焼き上がりのふくらみも安定します。
シュガーバッター法は、パウンドケーキやクッキーなど、バターの風味をしっかり感じさせたい焼き菓子でよく使われる製法です。代表的なものとしては、以下のようなお菓子があります。
パウンドケーキ
バターケーキ
ドロップクッキー(スプーンなどで生地を落として焼くクッキー)
バターベースのマフィン
しっとりと重みのある仕上がりが特徴のため、軽い食感を求める場合はフラワーバッター法が選ばれることもあり、現場では狙う食感によって製法を使い分けます。
現場でつまずきやすいのは、小麦粉を加えたあとの混ぜすぎです。粉を合わせたあとに強く混ぜ続けるとグルテンが発生し、焼き上がりが硬く締まった食感になりやすいため、つやが出た時点で混ぜるのをやめるのがコツです。
どちらもバター生地の作り方ですが、材料を加える順番が異なります。シュガーバッター法はバターに砂糖を先に加えるのに対し、フラワーバッター法はバターに小麦粉を先に混ぜてから、別に泡立てた卵と砂糖を合わせます。フラワーバッター法は生地が分離しにくく、軽くきめの細かい仕上がりになりやすいとされています。
卵を加える段階で分離しかけたときは、配合する小麦粉の一部を少量先に加えて混ぜると、生地がまとまりやすくなります。分離を防ぐには、バターと卵の温度をあらかじめ室温にそろえ、卵を数回に分けて少しずつ加えることが基本です。
パウンドケーキやクッキーなど、バターの風味をしっかり感じさせたい焼き菓子に向いています。空気を含みやすく気泡が大きめになるため、しっとりと重みのある食感に仕上がりやすいのが特徴です。軽い食感を求める場合はフラワーバッター法が選ばれることもあります。

執筆者 森岡千明|株式会社スナックミー パティシエ・商品開発
大阪のデザート専門店や東京の三ツ星レストラン、ケーキ店などでパティシエとして経験を積んだのち、株式会社スナックミーへ入社。商品開発職を経て、現在はカスタマーサポートを担当。商品開発で培った経験をもとに、お客さま一人ひとりの声にていねいに向き合いながら、福利厚生向け置き菓子の魅力や「おやつ時間」の楽しみ方を伝えるコンテンツ制作にも携わる。好きなおやつは『さつまいもチップス』と『サクほろ 濃厚ココアクッキー』。
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