白いお皿に半割にした抹茶餡の饅頭が置かれている様子

包餡機とは?用途と使い方をわかりやすく解説 

包餡機は、まんじゅうや大福などの生地に餡を包み込む工程を自動化する食品機械です。手作業では個人の技量によって生産量や仕上がりが左右されますが、包餡機を使うことで包み方や重さを一定に保ちながら大量生産できます。この記事では、包餡機の仕組みや種類、選び方、現場での使いこなし方まで、初めて扱う人にもわかりやすく解説します。

包餡機とは

包餡機とは、生地で餡(あん)を包み込み成形する食品機械です。
「包あん機」とも表記されます。発明したのは林虎彦氏で、10年以上の研究を経て開発されたとされています。円錐状の3本のローラーが回転しながら生地と餡を引き込み、生地の中に餡を包み込んで丸める仕組みが基本原理です。もともとまんじゅうなど和菓子の製造工程を自動化するために生まれましたが、現在は大福・シュークリームなどの洋菓子、餃子やシューマイ、水産練り製品、惣菜まで幅広い食品の成形に使われています。

包餡機の種類と選び方

種類・機能

包餡機には、生産規模や用途に応じていくつかのタイプがあります。小ロット向けの卓上型から、まんじゅう専用の据え置き型、1時間に1,200個〜14,400個程度まで生産できる大型ラインまで幅広く展開されています。餡の充填量や生地の重さをタッチパネルで細かく設定できる機種も増えており、和菓子だけでなく洋菓子や惣菜など、包む対象の幅を広げたモデルも登場しています。

選び方

選び方の目安は生産規模です。個人店や小規模な工房であれば、1時間あたり数百個程度の卓上型・小型機で十分対応できます。一方、量産工場やOEM製造を行う事業者は、1時間に数千個以上を安定して生産できる大型の連続生産型が向いています。あわせて、扱う生地・餡の種類(和菓子用か洋菓子用か)に対応した機種かどうかも確認しておくと、導入後のミスマッチを防げます。

向いている生地・向いていない生地

包餡機は、まんじゅう生地や大福生地のように、ある程度の柔らかさと伸びを持つ生地との相性が良いとされています。生地の硬さは機械の投入側の速度などで調整できる機種が多く、硬い生地・柔らかい生地の両方にある程度対応できます。一方で、極端に水分が多くベタつく生地や、逆に粘りが少なくちぎれやすい生地は、ローラーへの詰まりや包み不良の原因になりやすいため注意が必要です。

包餡機の使い方

基本的な使用フローは、生地と餡をそれぞれのホッパーに投入し、タッチパネルで生地量・餡量・個数などを設定してから運転を始めるという流れです。運転開始後は機械が自動で生地と餡を引き込み、包み込みながら成形して排出します。使用後はローラーやホッパー内に生地・餡が残らないよう分解洗浄し、次回の立ち上げに備えて清潔な状態を保つことが基本の使い方です。

包餡機の現場での使いこなし

現場では、まんじゅう・大福といった和菓子はもちろん、餃子やシューマイ、練り物など、生地で何かを包む工程がある商品全般に包餡機が使われています。近年は洋菓子や惣菜の成形にも活用が広がっており、1つの機械を複数の商品ラインで使い回している現場も少なくありません。

一方で、食品機械全般に共通する注意点として、定期的なメンテナンスを怠ると機械の不調や劣化が進み、異物混入や衛生トラブル、ラインの停止といった重大なリスクにつながります。使用のたびにローラーやホッパーの清掃を行い、定期的に稼働部分の状態を点検することが、トラブルを未然に防ぐコツです。生地の硬さや水分量が変わると包み上がりも変化しやすいため、仕込みロットごとに試し運転で仕上がりを確認してから本番生産に入る現場もあります。

包餡機に関するよくある質問

包餡機と手包みの違いは何ですか?

包餡機は生地と餡の量を機械で一定に管理しながら包み込むため、重さや形のばらつきを抑えて大量生産できます。手包みは職人の技量に仕上がりが左右されますが、少量多品種や特殊な包み方には手作業が向いている場合もあります。

包餡機はどんな生地・餡にも使えますか?

まんじゅう生地や大福生地のようにある程度の伸びと柔らかさがある生地との相性が良いとされています。極端に水分が多い生地や粘りの少ない生地は、ローラーへの詰まりや包み不良の原因になりやすいため、機種選定時に確認が必要です。

包餡機の導入にはどのくらいの生産能力が必要ですか?

小規模な工房であれば1時間あたり数百個程度の卓上型・小型機で対応できることが多く、量産工場では1時間に数千個以上を処理できる大型機が選ばれます。自店の生産量に合わせて機種を選ぶことが重要です。

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執筆者 森岡千明|株式会社スナックミー パティシエ・商品開発

大阪のデザート専門店や東京の三ツ星レストラン、ケーキ店などでパティシエとして経験を積んだのち、株式会社スナックミーへ入社。商品開発職を経て、現在はカスタマーサポートを担当。商品開発で培った経験をもとに、お客さま一人ひとりの声にていねいに向き合いながら、福利厚生向け置き菓子の魅力や「おやつ時間」の楽しみ方を伝えるコンテンツ制作にも携わる。好きなおやつは『さつまいもチップス』と『サクほろ 濃厚ココアクッキー』。

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